[台湾焦点] 台湾の動物愛護Ⅱ

●犬や猫を中傷する新型コロナの噂を当局と民衆が打ち砕く

新型コロナは世界中で猛威を振るい続けています。 死者は100万人以上に上っています。 新型コロナの陽性反応が出た犬、猫、ライオン、ミンクのニュースは広く知られています。 台湾がウィルスを封じ込めたにもかかわらず、 人々は犬猫間での感染拡大を心配していました。 幸いにも台湾当局は、 動物の厳格な診断基準を示し、 噂は、噂であることを明確に国民に伝え続けることで市民を安心させました。

犬が新型コロナの陽性反応を示したと主張しました。 AFCDの発表によると、 ウィルスキャリアの犬から採取された唾液と鼻粘膜の綿棒から「軽度の陽性」反応と診断されました。 中国本土、 香港、 台湾を恐怖であおりました。 COAの王金平副院長は、 ペットは人間と親しい家族であって、 飼い主の咳やくしゃみの飛沫が犬の口や鼻に付着するかもしれないが、ウィルスは動物には感染しないことを示しました。

動植物健康検疫局の徐榮彬氏は「軽度陽性」などという検査結果はありえず、AFCDは国民を混乱させるような曖昧な情報を公開する前に、結果を検証すべきだったと明確に述べました。

2020年3月23日―台湾獣医師会と立法院の王定宇議員は記者会見を開き、 ジャーマンシェパードが新型コロナに感染したという3月19日のAFCDの発表に反論しました。 台湾大学獣医学部の劉振軒教授は、 新型コロナ感染を確認する唯一の信頼できる方法は、 血液検査であり、 犬の唾液と鼻粘膜だけに依存しているのは世界でも香港だけだと述べました。 会議に出席した獣医師はAFCDの発表は科学的証拠を欠いていると述べ、 メディアにはさらなる報道を控えるよう求めました。 また、台湾のペットの飼い主には虚偽の主張を信じないよう強く求めました。

2020年4月25日―香港政府はペットが新型コロナを人や動物に感染させる可能性を示す証拠はないと発表しました。 台湾の獣医師の見解が正しいことが証明されました。 AFCDの梁肇輝所長は、 検査は香港大学と共同で行われたことを指摘しました。 まれなケースとはいえ、 彼は飼い主からペットに感染したと信じ、 ペットの飼い主は良好な衛生状態を維持する必要があることを再確認しました。

●2020年11月 動物保護教育が学校で始まる

2018年台湾の動物保護法改正には、第4条が追加され「東旭は動物福祉に関する市民の意識を高めるために、 動物倫理と動物保護規則に関する教育・研究を推進しなければならない。 また 12年の基礎教育カリキュラムを通じて、知識を身につけさせる」 文部省は動物保護強雨育チームを編成し、 WDAはその一員として招かれました。  教科書「動物保護教育―伴侶動物」の方向性と内容は2019年末に完成しました。

コロナ禍でデジタル化が遅れた動物保護教材は、 2020年11月にオンラインで公開される予定です。  台中教育大学の彭雅玲教授が教材の編集を担当し、 現在は「経済動物」と「野生動物」の後編を準備しています。

2013年に初公開されたドキュメンタリー映画 「十二夜」は、 公共シェルターや野良犬の養子縁組を市民に考えさせるきっかけとなりました。 レイ監督は 2020年に続編「十二夜 2: Back to Day Zero」11月27日に公開予定です。 動物保護教育の推進を目的として、 ファンドレイジングとスポンサー募集を開始しました。 1,000以上の台湾の中学校、高校、大学の生徒達がこのドキュメンタリー映画を学校で観ることができます。