[香港焦点]犬や猫をはねたドライバーの刑事責任

政府は2021年道路交通法の改正案を発表しました。 ドライバ―が犬や猫をはねた場合には車を止める必要があります。 違反者には15,000香港ドル、12か月の懲役が科されます。

現行法には犬や猫のことは、明記されていません。 政府は公聴会を行った結果、犬や猫が交通事故にあった際に速やかに救助されるために、また、香港の動物福祉の向上のためにも改正案に犬や猫のことを明記することにしました。

元々の道交法では、 車両に同乗している動物または、荷台に乗っている動物、または、トレーラーに牽引されている動物に損害を与える事故が発生した場合に停止することは規定されています。 ドライバーは、警察など求める人に名前や住所など詳細な情報提供する必要があり、事故から24時間以内に警察に届け出る必要があります。 また事故後に停止しない場合は10,000ドルの罰金と12か月の懲役が科されます。 事故後に詳細な情報の提供もせず、24時間以内に警察に届けない場合は、15,000ドルの罰金と6か月の懲役が科されます。

陳 克勤議員は政府の改正案を歓迎しています。 陳議員は元々の道交法はあまりにも古すぎると思っていました。 現代の文明社会の基準に沿ったものであるべきであり、陳議員はそのような動向を支持しています。

世界愛犬連盟もまた、このような政府の決断を歓迎します。 香港には野良犬や野良猫が沢山います。 この法改正により他種の生き物と同等の権利が犬や猫に与えられます。 同時に、 車を運転する者の動物福祉に対する意識を高め、犬や猫の命を尊重するようになります。