12月12日、韓国が犬肉の食用禁止に向けて重要な一歩を踏み出し、WDAにとって特別な日となる

2023年12月12日、韓国国会の農業食糧委員会は、食用目的の犬の飼育および国内での屠殺、流通、販売を禁止することを目的とした特別法案を可決しました。この法案は、与党である国民の力と主要野党である共に民主党の双方から圧倒的な支持を得ており、法案が可決されると3年間の猶予期間が経て、2027年に施行される予定です。これは韓国における犬食禁止の闘いにおける重要なマイルストーンとなり、政府と二大政党が年内に法案に署名することを目指しています。

 

委員会の当日、犬肉協会が法案に反対する激しい抗議活動を行い、まさに法案が可決される国会の外で200万匹の犬を放すと脅したのです。彼らはまた、自分たちの商売が廃業に追い込まれることに対し、法外な金額の補償を要求し、犬1匹につき5年間に渡り1,500米ドルという金額を要求しました。

 

政府の統計によると、韓国には約1,150の犬飼育場、34の精肉業者、219の流通業者、そして犬肉を使った料理を売る約1,600のレストランがあります。

 

世界中の犬食に反対している世界愛犬連盟にとって、12月12日は特別な日となりました。2018年、長年のロビー活動の甲斐あり、米国議会は12月12日に犬猫の食用を禁止する修正案を含む農業法案を可決しました。これは党派を超えたロビー活動によって得られた支持と、WDAが起用した米国ロビー会社3社が垣根を越えて議員と緊密に協力した結果です。

 

WDAの創設者が2014年に韓国を含むアジア全域で撮影したドキュメンタリー映画『Eating Happiness』を制作し、韓国における犬肉産業の恐ろしい実態を明らかにして以来、WDAは、韓国における犬食禁止キャンペーンを行ってきました。2016年、WDAはオンライン署名を開始し、10万人以上の英国人の署名を獲得し、英国議会が犬食禁止を目的とし、韓国側と交渉する事を英国政府に求める決議案を可決するに至りました。その結果、2016年12月12日、当時は、韓国最大級の犬肉市場であったモラン市場での犬の屠殺が永久に廃止されました。2017年、WDAはソウルで「犬肉禁止国際フォーラム」を開催し、国会議員や動物保護団体の協力のもと、犬肉禁止の正式な法制化に向けた戦略を議論しました。2018年、WDAと韓国の動物保護団体CAREが共催した犬肉禁止推進イベントに出席した、当時の大統領の愛娘に嘆願書を手渡しました。彼女はその手紙を文在寅大統領に渡しました。