2023年7月3日、午後12時35分に、CCTV1の「今日のスピーチ」では、犬の窃盗事件についての報道が取り上げられました。犬泥棒たちは犬に毒矢を撃ち込み、それからバイクに犬を乗せて逃走したとのことです。犬の飼い主がこれを察知し、現場に急行しました。70歳以上のお年寄りが自分の安全を顧みずに犬泥棒たちに立ち向かいました。そのお年寄りは怒鳴り声をあげ、警察に携帯電話で通話しようとしましたが、犬泥棒はそのお年寄りを押しのけて逃走しました。

犬泥棒たちは、50時間以上にわたる激しい闘争と綿密な捜査、そして地元の治安警察による慎重な展開の末、ついに正義のもとに引きずり出されました。番組の最後に、常紀文教授は中国で動物虐待法と動物保護法の制定を求め、犬猫は食用に適さない生物であると提案しました。「犬泥棒の行為は公共秩序を乱し、他人の感情を傷つけるだけでなく、さらに重要なのは食品安全に深刻な害を及ぼす可能性がある。したがって、このような行為を取り締まる必要がある一方、市場監視を強化してこのような潜在的な危険を排除するべきです。」と常紀文教授は述べています。

これは世界愛犬連盟（WDA）の主張と完全に一致しています。

2023年3月23日と4月15日に、WDAは犬泥棒に対する厳罰を求める2通の書簡を中央政府の関連部門に送付しました。119通の書簡が全国人民代表大会（NPC）、中国人民政治協商会議　　　（CPPCC）、司法部（MOJ）、公安部（MPS）などの関連部門に送付され、WDAが作成した「犬窃盗の厳罰化白書」の主要なポイントの一部が添付されました。偶然にも、CCTVの「今日のスピーチ」がWDAの最初の書簡の内容を取り上げました。

2018年以来、WDAは犬の毒殺や窃盗、強盗、毒殺、殺害の闇の犬肉産業チェーンによって社会にもたらされる深刻な被害に関心を持っています。犬泥棒の問題に対する一般市民の関心を喚起するために、WDAは2018年10月に「犬窃盗の厳罰化白書」の執筆、編集を行うためのチームを組織し、数年にわたる調査、研究、データ収集を経てこれを発表しました。

WDAは、犬猫肉の闇産業チェーンについて、長期にわたり深い調査と分析を続けていますが、なぜこの悪質な産業チェーンは繰り返し禁止され、切り崩されるのか？その理由は、高い利益への魅力、コストのかからない取引が存在し、犬を犬肉市場に売ることで数百ドルの純利益が得られる一方で、法を犯す代償が非常に低いことも原因です。地方の警察官は犬泥棒を捕まえるために多大な努力を払っていますが、せいぜい拘束し罰金を科すことができるだけであり（それは彼らが得る利益に比べて極少額）、一定期間経過後、犬泥棒はまた元に戻り、再び大金を稼ぐことができるのです。

これはまた、『今日のストーリー』で犯罪者が最終的に逮捕されたことによっても証明されています。犬泥棒は2019年に犬を盗んだ罪で6か月の刑に処され、2020年にも犬を盗んだ行為で治安当局によって行政拘留され、これが3度目の刑務所入りとなりました。彼には3年10か月の懲役刑と7,000元の罰金が科されました。

WDA（世界愛犬連盟）は、犬に対する毒物摂取や盗難の違法かつ犯罪的な行為は厳しく取り締まるだけでなく、「その行為のみならず、根本原因にも対処する」という重要な点を強調しています。つまり、問題の連鎖を根源から断ち切るために、犬猫の食用を明確に法律で禁止する一方で、犬の窃盗を厳しく罰する法律を改正することが必要なのです。犬泥棒に対する取り締まりを強化し、違法行為を抑止するのです。