【日本焦点】動物愛護に関する選挙の社会実験

 千葉県船橋市の市議会議員補欠選挙で政党名をめぐる社会実験が行われたと話題になりました。

国政選挙ではありませんが、市議会議員選挙レベルで5つの政治団体が特徴的な公約を掲げ候補者を擁立しました。

その5つとは「NHKから国民を守る党」、「動物愛護推進党」、「HAGE党」、「不登校を考える党」、「議席を減らします党」です。

 とてもユニークな名称ですが、いずれも社会的に注目されているテーマといえます。

 どの候補者も当選には至りませんでしたが、興味深いことに「動物愛護推進党」が驚くほど票を伸ばし、動物愛護の名称を掲げる政治団体が想わぬ支持を得ていることが分かりました。

 今回は補欠選挙でしたが、通常選挙であれば「動物愛護推進党」は上位当選する得票を得ています。

 国会・永田町関係者は、当初「バカげている」と囁いていましたが、実は動物愛護政策を真剣に議論する政党がないことに気付き、船橋市議選の結果を見て、政治の閉塞感を突破口する好例だと感じ始めています。

 日本の政治は、動物愛護・動物福祉の先進国である英国やノルウェーなどの政策を模して、閉塞感漂う日本を切り拓いていく時なのかもしれません。 写真:東スポWeb(https://www.excite.co.jp/news/article/TokyoSports_3293769/)