犬猫の食用を禁止に

2023年3月8日、参議院予算委員会で、大島九州男参議院議員が愛玩動物である犬猫の食用禁止を提案しました。

愛玩動物看護法の成立に大島議員が携わっていたと記憶しています。愛玩動物看護師法により誕生した愛玩動物看護師(国家資格)が2023年4月から始動します。ここでいう愛玩動物とは、犬や猫のほか、ペットのインコやカナリアなどの鳥を指します。因みに、愛玩動物看護師法の英訳は、Veterinary Nurses for Companion Animals (VNCA) Act と、農水省、環境省から発表されています。動物に関する法律の日本語と英語訳の印象の違いにモヤモヤする人も多いと思いますが、その点については、また別の機会にお話ししたいと思います。

2023年3月8日、参議院予算委員会でのやりとりを見てみましょう。

大島議員:

アメリカや台湾で犬猫の食用禁止法が成立していること、イギリスやドイツでもその機運が上昇していることをご存じですか。

山田環境副大臣:

犬や猫を食べることについて、アメリアや台湾が法律で禁止していることは承知しております。またイギリスやドイツの国会議員の一部が政府に対して、犬猫の肉を食べることを禁止する国際的な協定を求める活動を行っているとの情報には接しております。さらにわが国においても、署名などにより、犬猫肉の食用を禁止することを目指した活動が行われているという事も承知しております。

大島議員:

動物愛護、動物福祉の観点からも、愛玩動物食用禁止の法律が必要と考えますが、その点はいかがでしょうか。

山田環境副大臣:

食べるという事については、環境省の所管ではありませんが、一般的には食文化は多様なものでありますし、慎重に今後の議論を見定めてまいりたいと思います。環境省としましては、動物愛護や動物福祉の考え方を広く周知することを通じて、多くの方が本件について考えるきっかけになる事を期待しています。

大島議員は、この日の答弁をもとに、次回からの委員会で議論を展開したいと述べ、質疑を終了しました。

参議院議員として復活した大島議員が今また、犬猫の食用禁止を訴えてくれることは、世界愛犬連盟にとって驚きでもあり、大きな喜びでもあります。

2018年に初めて日本の国会で犬猫の食用について言及した大島議員を多くの議員が笑いました。あれから5年経った今、大島議員の質疑により、犬猫の食用禁止の法制化、国際条約化の我々の活動が国会でも周知されていることを確認することができました。

食文化は多様かもしれませんが、わが国においては、犬猫は伴侶動物、愛護動物、愛玩動物であり、決して食べ物ではありません。我が国の食文化ではありませんが、犬猫肉の提供を許していることは事実です。

今後、動物に関する様々な法律を提唱する農林水産省と環境省が連携して、法律による犬猫の食用禁止を推進することを期待します。