中国焦点

中国の動物愛護ニュース

1. 2021年の2セッション(人民政治協商会議と全国人民代表大会)が3月4~5日に北京で開催されます。 このためあらゆる地域の代表議員達が北京を目指しています。  今は動物愛護活動家達が代表議員と接触する最後の機会です。 今年の議題は以下の通りです。

(1)野生動物禁止、 人々の健康、 犬猫禁止、 国家文明に関する提案

(2)犬猫肉を完全に禁止する法律に関する動議

(3)動物虐待防止法を国家レベルで制定し、 社会ガバナンスの改善と文明の強化

(4)「伴侶動物の保護と管理に関する法律」の策定

(5)動物保護施設の開発と支援、 エコ文明と健康な中国の構築を支援する慈善法と野生動物保護法の改正

(6)野犬の狩猟と殺害に関する実施規制の廃止、 狂犬病の完全排除、 未成年者の心身の健康をまもる

(7)農業農村省と市場監督管理局が共同で法を行使し、 動物の屠殺とその肉の販売に関して、 検査の手順を踏まない屠殺処分は禁止されていることを明確にすべき

(8)公益訴訟の範囲に動物関連の公益損害を含める

著者メモ:最新のニュースによると、福建省と浙江省の人民会議代表は、今年も2セッションで伴侶動物に関して声をあげると言う。 他の地方の代表メンバーとも連絡を取りあっており、さらに良いニュースを期待します。

また、黒竜江省の 焦 宏偉 地方人民代表は黒竜江省における「犬猫の屠殺と食用禁止」の法制化を求め法案を提出しました。

2. 1月31日、湖南省新田県永州の市場で猫が屠殺され肉が販売されているとの通報がありました。 2月4日、関係当局は市場での猫の屠殺と販売の調査を実施。 2月8日、

市場監督局と農業農村省は、「全ての市場事業者は市場での犬猫の屠殺と販売を行ってはならない」ことを明確に定めた「犬猫の違法販売に関する勧告」を発行し、 法律や規制に違反する行為の共同取り締まり機関設置に着手しました。

WDA中国地域ディレクター

劉媛媛

2021年2月25日