【日本焦点】当局はコロナ禍で感染が確認された飼い主のペットの安住を目指しています

台湾でコロナの感染症例が急増するにつれて、多くのペットが放置されています。 動物保護担当当局はペットの預かり計画を立てています。 新北市動物保護局は、ペットホテルと協力して、1泊300台湾ドルの豪華な宿泊施設を提供しています(写真提供:当局)

当初、新型コロナが台湾に与えた影響はさほど大きくありませんでしたが、2021年5月15日に確認された症例から増加し、台北と新北市で感染流行警戒レベルが3となり、ロックダウンに近い状態に追い込まれ、その後5月24日には台湾全土にまで拡大しました。 感染が確認された人の家族は全員がペットを放置して検疫宿泊所に滞在する必要があります。 動物保護当局は対策を考え出しています。

台北市動物保護局は、家族全員が感染し、隔離された家へケージ持参で白黒ぶち柄の猫を救出したのが最初です。 当局は検疫の前にペットの世話をしてくれる友人に世話をお願いするか、または、1日200台湾ドル(上限3,000台湾ドル)で緊急あずかりの申し出を募っています。

台湾で最も多くの感染者が確認された新北市の動物保護局は、簡易シェルターが容量不足になることを懸念して、猫56匹、犬56匹分の宿泊提供のためにペットホテル5軒を選定しました。 局は必用に応じてさらに多くのペットホテルと提携する可能性もあります。 定期的にペットの呼吸器系をチェックする獣医への支払いなど費用をカバーするには、各宿泊施設で毎日300台湾ドルがかかります。 ペットの滞在日数が14日を超えると、料金表にそって課金されます。 6月3日時点で、犬17匹、猫7匹、鳥3羽が収容されています。

台南市動物衛生保護局では、単身の感染者向けのサービスを提供しています。 ペットの飼養のために警官や村長を派遣し、ホームカメラの設置も行います。彰化県の動物疾病管理センターでは、豊富な資金があるわけではありませんが、ペットを収容し1日200台湾ドルを請求するために、コンテナハウスを購入しました。

台北市と新北市はコロナ警戒レベルをレベル4に引き上げる可能性もあり、「動物保護立法運動連盟」は6月1日に世界愛犬連盟と共同で声明を発表しました。 ロックダウン期間中にも高水準の動物福祉を維持し、健康管理のための運動時間には、周囲の人と2メートル以上の距離を保つことで、飼い主にはペット犬の散歩が許され、猫は屋内に留まるというイギリス政府の措置にならうよう当局と市民に要請しました。

疾病管理予防センター(CDC)のアドバイスを引用し、怪我防止のためにも犬にマスクをつけてはならないことを強調しました。 犬が新型コロナに感染する可能性は非常に低く、飼い主は、犬にとって有害なアルコールや化学製品で犬を殺菌することは控えるべきです。