アメリカにおける望まない選挙結果

2022年半ば、アメリカにおける世界愛犬連盟のキャンペーンは、2021年議会共同書簡の陣頭指揮を執った民主党のカート・シュレイダー下院議員、共和党のロドニー・デイビス下院議員がともに予備選挙で敗れ、大きな打撃を受けたのは驚きでした。この2人の敗北の要因には、アメリカ大統領の支持があったということが、さらに驚きです。

2022年4月、ジョー・バイデン大統領がシュレイダー下院議員を公式に支持する声明を発表し、民主党予備選挙での投票を有権者に促し、大統領就任後の選挙で議員を支持したのはこれが初めてでした。

「我々は時に意見が対立するが、重要な問題については、カートは常に私の味方です」

「彼は多くの政策を法律として成立させるのを助けてくれた」

―大統領バイデン

残念なことに、シュレイダー下院議員は2022年5月17日に行われた党の予備選挙で42.7% 対56.9% の差で敗れました。

共和党のロドニー・デイビス下院議員は、米国連邦議会議事堂での暴動に関する議会調査委員会に出席し、トランプ前大統領を標的にしたと非難され、共和党有権者の恨みを買い、RINO(Republican In Name Only:名前だけの民共和党員)というレッテルまで貼られました。

予備選挙の数日前(2022年6月25日)、トランプ氏はイリノイ州を訪れ、党員予備選挙でデイビスの対抗馬であるメアリー・ミラーの選挙活動を行いました。

「今週火曜日の選挙日には、誰もが尊敬する超優秀な候補者、メアリー・ミラーに投票してください!」

―前大統領トランプ

シンプルで分かりやすい言葉で、デイビス議員に入るはずだった票をすべてトランプ氏に奪われ、結局6月28日の党予備選挙で42.4% 対  57.6%の差で敗退しました。

世界愛犬連盟は、2人の有力議員が任期中に「犬猫食用禁止国際条約」を推進し、国際条約こそが議会を去る前の大きな成果となることを期待していました。